DNAとは? 一言で簡単に解説!今すぐ話したくなる生命科学用語

遺伝子教室

小学生に「DNAって何?」と聞かれたとき、皆さんはどのように答えますか?

DNAは二重らせん構造で、アデニン、チミン、グアニン、シトシンからできていて・・・

あれ、なんとなく頭には思い浮かぶけどもうまく説明できない。
DNAの本質を一言でうまく説明できない。

そんな風に思った方は多いのではないでしょうか。

私自身も大学で生命科学を専攻し、当たり前のようにDNAという言葉を使っていました。

しかし、生物とは全く無縁の友達に「DNAってつまるところ何なの?」と聞かれたとき、うまく説明できず、友達によくわからないと言われてしまった経験があります。

今回は、そんなDNAを一言で簡単に説明します。さらに、イラストを踏まえた説明で深堀し、DNA雑学も記載しました。

DNAの本質を理解し、DNA雑学で博識になりましょう!

DNAとは?簡単に説明すると

DNAを簡単に一言で表すと、その生物を形作る情報がつまったもの

つまりDNAはその人を表す名札のような役割をしています。

遺伝子君
遺伝子君

そうか、だからDNAは身元を判明するためにDNA鑑定が使われるんだね。

生命ハカセ
生命ハカセ

一人ひとりDNAが違うから、身元の特定ができるんじゃ。

 

DNAとは?より詳しく

DNAの正式名称は、デオキシリボ核酸

DNAは、リン酸、そして4種類の塩基という物質から構成されます。

4つの塩基は、アデニン(A)チミン(T)グアニン(G)シトシン(C)と言います。

生命ハカセ
生命ハカセ

それぞれの塩基の量や並びが生物や個人によって違うんじゃ。

遺伝子君
遺伝子君

なーるほど!
DNA鑑定では、この塩基の並びとかを見ているんだね。

DNAは、二本の鎖がらせん状につながった二重らせん構造をとります。

この二本の鎖がつながってるのは、アデニンチミングアニンシトシンがそれぞれ水素結合という力によってくっつくからです。

DNAには、名札のような役割の他に重要な働きがもう一つあります。
それは、DNAが遺伝情報を記録し遺伝を担うということです。

遺伝子君
遺伝子君

遺伝情報を記録し、遺伝を担う?

言葉が難しくて全然わからないよ

生命ハカセ
生命ハカセ

例えば、「この子はお父さん似だね」。そんな、会話を聞いたことがあるじゃろう。

これは、お父さんを形作る情報がDNAに記録されていて、子供がそのDNAを受け継いだからなのじゃ。

この場合、お父さんを形作る情報が遺伝情報で、DNAを受け継ぐことが遺伝を担うということなのじゃよ。

誰かに話したくなるDNA雑学

人のDNAの長さは約1.8メートルで、5~8マイクロメートル(0.005~0.008mm)の細胞の核というところに格納されています。
生命ハカセ
生命ハカセ

これは、テニスボールの中に20Kmもの糸を入れるのと同じことなのじゃ

 

人とチンパンジーのDNAは約99%が一致している
遺伝子君
遺伝子君

たった1パーセントの違いがあそこまでの差を生み出すんだね。

まとめ

  • DNAは、その生物を形作る情報がつまったもので、それぞれの個体を表す名札のような役割をしている。また、遺伝情報を記録し、遺伝を行う物質である。
  • DNAは、糖、リン酸、4種類の塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)で構成され、塩基同士の水素結合によって二重らせん構造をとる

覚えた知識は、ぜひ今日から活用しよう!

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